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長期計画タイプ

このタイプの方は、ビジネスが軌道に乗るまでは必要経費最小限に支出を抑え、将来の成長のために余力をつけておく必要があります。 また、売り上げがあがる時期を見越して、戦略的に融資などを受けていく必要があります。 経営者としては、初期段階でのリスクを他人に転嫁せず、自らでリスクを消化していくことにより、将来的に安定した成長戦略を描くことができます。

まずは人脈を広げ、その中から下記の能力のある人と共にビジネスを行うことがお勧めです。

1)マネジメント能力がある人
2)開発能力がある人(生産能力のある人)

あなたの役割は、売り上げをあげるものを開発することです。資金余力のない場合には、 1)の業務を自ら行うことになりますが、開発者と管理者に関しては各々のビジネスに対する視点が相違するために、 各所で経営判断を間違える可能性があるので注意が必要です。 ただ、1)の人をつけることによって、知らぬ間に会社の力関係が逆転する可能性もあります。 また、これから頼もうとする人に、本当にマネジメント能力があるとは考えられません。
(本当に優秀な人材であれば、市場で余っている可能性は限りなく低いからです。)
そのようなことを考えた場合、このビジネスがうまくいかなかった際には、 1)の人間にもある程度責任を負担させるような会社形態にすることも検討すべきでしょう。 このタイプの方で、開発能力のあり方の周りには、どんどんと1)の役割を望む人たちが群がってきますので、 できる限り冷静に判断して1)の人を選定する必要があります。 また、うまくいかなかった場合のためのリスクヘッジも、自ら主導で行う必要があります。 ちなみに、どうしても1)を見つけられない場合には、信用のおける弁護士や会計士、税理士・司法書士等の人脈をたどり、 「誰かに紹介してもらう」という方法をとることがお勧めです。 できる限り、あなたにダイレクトでアプローチをかける人とは契約を結ばないのが望ましいです。 なお、このように複数名でビジネスを展開する場合、スタートアップ段階より関係者達の利害が絡み合いますので、 その点をケアできる組織形態でビジネスを行うことが求められます。

また、下記のような人もビジネスに巻き込むことも考慮する必要もあります。

3)資金余力のある人

ただし、あなたの力で資金調達をすることができるのであれば、なるべく3)の方は巻き込まないほうがよろしいかと思います。 また、株式公開等を考えている場合には、個人投資家などからの出資はなるべく避ける必要があります。 また、本当に魅力のあるビジネスであれば、開業後に様々なところから出資の誘いが来ますので、現時点で焦る必要はありません。 また、必要以上に1)、2)の人に出資をさせることによりリスクを負担させると、後々主導権を握れなくなる可能性がありますので注意が必要です。 なお、このように複数名でビジネスを展開する場合、スタートアップ段階より関係者達の利害が絡み合いますので、 その点をケアできる組織形態でビジネスを行うことが求められます。

■お勧めの法人形態

・株式会社(1名もしくは2名以上の株主・役員の会社)
・一般社団法人

→意思決定プロセスや責任分担を考え、出資額や役員構成を考えて会社を設計する必要があります。 なお、ビジネスに必要な資金がない場合、各自で資金を出し合ったりする場合がありますが、 そのような際における責任の配分などは慎重に行う必要があります。 それでも資金が足りない場合には、融資や出資を受けながら利害関係を調整していく必要があります。 なお、初期段階であなたが圧倒的な資金を注入できない場合、 将来的にビジネスがうまくいった際の利益分配で協力者との歪みが発生しないよう、契約関係をケアしていく必要性があります。

■お勧めの専門家タイプ

・税理士…融資に強い税理士がお勧めです。また、あなたが有していない人脈を持っている税理士とつながることにより、 人脈が格段に広がる可能性があります。また、利害関係人との調整を図ることのできる会計力を有している事務所とつながることにより、 経営者として必要な会計力を身につけられることをお勧めします。

・司法書士…複数名の関係者の意思決定を迅速化し、責任の所在を明確にすることのできる会社組織を設計してもらう必要があります。

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